ここ滋賀県大津市坂本は、 比叡山延暦寺・日吉大社の門前町として古くから栄え、 中世においては交通の要衝として商業的にも発展した 日本有数の大都市であったといわれます。
安土桃山時代には「穴太衆(あのうしゅう)」とよばれる、 寺院や城郭などの石垣を高度な技術により構築する 石工集団が活躍しました。
彼らの賢牢な石積みは今もなお、坂本の里坊や街並みに残存し、 平成9年には重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。